2月に起きた米サンバーナーディーノ銃乱射事件で、犯人が使用していたiPhoneのロック解除の件でFBIに協力するよう求める裁判所命令に対し、Appleが正式な回答を提出しました。

Appleがこの命令を拒否したのは、危険なソフトウェアを使用してiPhoneのロックを解除すべきではないという考えからのようです。 この回答の中で、Appleは、FBIが問題のiPhoneのロックを解除するためには、強力な権限をもつGovernment Operating System、名づけてGovtOSを作る必要があると述べています。







ロック解除OSはガン細胞のようなもの

Appleは、このロック解除命令は1台のiPhoneだけの問題にとどまらず、世界中の政府に利用されうる危険な前例を作ることになる、と主張しています。 また、この事件のため作成したロック解除用iOSがひとたび悪用でもされれば、すべてのiPhoneユーザーを危険にさらすことになる、と述べています。

司法省側は、FBIが求めているのはバックドアを作ることではなく、単純にこのiPhoneのロックを解除するカギを作れと言っているだけだ、と主張していますが、AppleのCEOであるTim Cook氏はABCニュースのインタビューでこれをガン細胞にたとえて批判しました。問題のiPhoneに侵入した後、これを破壊する存在になる、というわけです。Appleは過去に一切そのようなプログラムを作ったことはないし、これからも決して作ることはないとしています。

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来週には聴聞会にてAppleの最高顧問弁護士、Bruce Sewell氏が証人台に立つ予定です。かたくなにユーザーの安全を第一に考えるAppleの姿勢はもっともだと思われますが、さてどうなるでしょうか。

via 9to5Mac